dotaが日本で知名度上げるためには
この記事を自身への戒めと同時に正松力太郎氏に捧ぐ.
1.背景
日本のdota playerが増えない理由だとか、実況の質が低いだとかいろいろとあっちこっちに行っているので、噛み付いた僕がお気持ちを書く.
2.目的
色々と話がごっちゃになって分かりづらいので(実際僕がもう話整理しきれていない),「ある競技が一般的に認知されるにはどうすればいい」くらいのレベルの話をしたいと思います.
各種てーぎ
- 競技:dota2
- 一般的な認知:日本におけるチェスくらい(1000人に1人知ってればいいんじゃない)
- プロ:ある分野(仕事とかスポーツとか実況とか)でお金を稼ぐ(生活できる)人
こんな感じ.
3.日本におけるスポーツの体系
日本ではスポーツの人気,認知度はかなり高いです(野球とかサッカーとかバスケットボールとか).
そしてスポーツをプロ化するには,リーグや大会が設立され,参加するチームができて,そこに選手が所属する必要があります.
選手たちはチームから金をもらい,チームはスポンサーから金をもらい,協会はチームから金をもらう(ほかにも収入源はたくさんあると思いますが).
協会やチーム,選手に金を払うことで,各種メディアがテレビや衛星,ネットなどで配信されるわけです.
こうすることで日本である競技がプロスポーツと認識され市民権を得ています.
つまり,
- 大会,リーグ
- チーム
- 選手
これらが大前提として必要になります.
日本における(おそらく世界でも変わらないと思うけど)野球,バレーボール,バスケットボール,ラグビー,レスリング,カースポーツ,相撲,柔道,etc...といったスポーツの一般化,認知度の向上はこれがすべてだと思います.
そして一般人がスポーツを見る場合というのは,
- 会場に行く
- テレビ,ネットで見る
- その他(ラジオを聞くとか)
ということが挙げられます.例えとして2018年に行われたワールドカップ決勝戦の日本におけるそれぞれの人数は,
- 会場に行く:8.1万人(日本人何人会場言ったかわからないから会場収容数)
- テレビ,ネットで見る:約2150万人
- その他(ラジオを聞くとか):約552万人(2018年6月の聴衆率から算出)
のように各メディアを通してみる人が圧倒的に多いです.理由は単純で会場に行けないけど,試合は見たいという人が多くいるからです.
その中に「サッカーに興味ないけどワールドカップは見る」という人が多くいます.それは,「なんかわからないけど面白そう」とか「なんかわからないけど盛り上がれる」とかいう曖昧で軽いモチベーションが彼らにはあるからです.
ここで重要なのは,人気を得るために必要なのは,視聴者の競技知識ではなく,視聴者の興味関心という点にあります.
「オフサイド」や「ハンド」の定義や「フェイント」の名前を知っている必要はない.試合に出ている選手の特徴どころか名前を知っている必要すらない.
でもそういう人たちですら楽しむことができる.それがスポーツの魅力だと思います.
そして今のスポーツ実況には試合状況を熱く,面白く話す実況者がいて,試合で起こったことや選手やチームなどの情報を説明する解説者がいます.日本では実況者にプロのアナウンサー,解説者に引退した選手や専門家を起用するというシステムを取っています.そのためスポーツ実況は熱さが伝わり専門的なことがわかります.
サッカーの実況においてジョンカビラが,解説において松木安太郎が評価,起用され続けているのにはそういう理由があります(多分それ以外の理由があるけど,ここではこういうことにしておいて).
つまりプロスポーツは,
- 大きな大会,チーム,選手がいる
- 試合を見て状況(起きていること)がわかりやすい
- メディア化が進んでいる
- プロの実況,解説がいる
これらを満たすことで認知されると僕は考えます.
5.日本でdotaはプロ化できるのか
じゃあ日本でdotaはプロ化できるのか.
ぶっちゃけるとまあ無理だと思います.僕が無理だと考える理由をプロスポーツの認知における前述した4つの観点で考えていきます.
5.1.大きな大会,チーム,選手がいる
日本においてはきついけど,世界に目を向ければ問題はない.
日本は大会いくつかある.けど(固定されている)チームが少ない.しかしdotaは日本のみで行われているわけではなく,世界で沢山行われている(そこらへんの説明は割愛).
日本では「全国高等学校野球選手権大会」,いわゆる「夏の甲子園」の認知度が高いです.これはプロの大会ではなく,(認知度の高い)有名なチームは少なく,(認知度の高い)有名な選手も少ない.そんな大会でも謎の「熱さ」によって認知度を得ています.
なので日本のdotaでも,実況者の熱や面白さを伝えるということで補えると僕は思います.
5.2.試合を見て状況がわかりやすい
これは無理.
一般的なスポーツに対して,やっていること,おこっていることが分かりにくいということが挙げられます.
サッカーならばボールを見ているだけで何となくわかるが,dotaはキャラクターが何しているか初見では一切分かりません.dotaの試合は将棋や囲碁の試合を見ているのと同じだと考えてください.知らない人は起こっていることが一切分からないと思います.
そこは前述と同じように,実況者の熱や面白さを伝えるということで補えると僕は思います.
5.3.メディア化が進んでいる
テレビ放送はないけど,ネット配信(ストリーミング)が盛んです.「twitch」や「youtube」で試合を見たりする人は多いと思います.
なのでネットゲームに興味があれば何とかなると思います.
5.4.プロの実況,解説がいる
これが一番無理.
なぜかというと日本においてdota実況するプロがいない.アマチュアでは沢山います.でも熱さや面白さを伝えきれているかというと微妙といわざるを得ません.
そして解説ですが,そもそも日本のプロdotaプレイヤーはほとんどいません.
この人材,スキル不足が一番問題だと思います.
よって「プロの実況,解説がいない」ことが一番の問題と僕は考えます.
6.日本dotaに未来はないのか
ここから本題に入ります(本題まで長すぎ).
日本においてdotaの認知度を上げるには,海外の大会を見せる必要がます.理由としては,現状日本でdotaをプロ化することが難しいということ.対して海外は大会の数が多く,選手の質が高いからです.
海外の大会実況はもちろん外国語です.まあそれを見せるだけでも熱さ,面白さは伝わると主張する人もいますが,僕は日本語が母国語なので日本語の実況が見たいです.
僕は野球やサッカーといったメジャーなスポーツはある程度分かるので実況見て熱さや面白さはわかります.しかし,僕はクリケットやアメリカンフットボールのルールや選手を知りません.しかし,実況を見て面白いと思ったことはあります.
なので実況者が試合の熱さを伝えられればどんなものであったとしても面白くなると僕は思います.
そしてその実況を広めて多くの人に見てもらうこと(ここも難しいと思いますが).これが認知度を上げることにつながっていくと思います.
結論
日本においてdotaの認知度を上げるには,試合の実況を熱く面白くすること.
そしてそのために,実況が上手い人が必要(試合における熱さ,面白さが伝わるだけで十分).
ほなまた.